瑠璃の海・るりの空 第4章
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第4章 あの人はいなくなってはいませんよ。 あなたとひとつになっただけ。 そう、 あなたは私。 私はあなた。 草も木も虫も あなたとひとつ。 あなたは宇宙。 宇宙はあなた。 悲しみの海にいたあなたも やがて気づくことでしょう。 いなくなったあの人が生き続けていることに。 あなたに注ぐ雨となり あなたの庭の花となり あなたの頬の涙となって・・・・・・。 さとう瑠璃著「小さな旅人へ」(新風舎)より
あなたへ 人間て悲しいことに自分が一番大事なのです。 集合写真を見るとき、 まず自分を探すでしょう? どんなに仲の良い親子でも どんなに愛し合っている恋人同士でも 100パーセント相手を優先する なんていうことはできません。 地震が来たとたん、 愛している人を置きざりにして、 思わず逃げ出してしまうのが普通の人間です。 人間て、本当に悲しい存在ですね。 だからこそ、 少しでも、互いにいたわりあって 仲良く楽しく暮らしていかないと、 とてもじゃないけれど、 苦しくて生きてゆけません。 あなたに何があったか知らないけれど、 自分の辛さをごまかすために、 他の人を傷つけ、踏みつけるのは もうやめませんか。 これ以上互いにぼろぼろにしあうのはやめませんか。 ホッとする温かな時間と空間を 作り出すのは、 他ならぬあなた。 あなたにもできますよ。 温かなコーヒーを入れることぐらい。 泣いている人にそっとハンカチを渡すことぐらい。 誰も見ていなくても、そっと微笑むことぐらい。